小学校教師歴38年1500組の親子が大絶賛!「親の駆け込み寺」カリスマ主宰者が教える!

<絵の具の「みどり」は緑じゃないし、「空色」は空色じゃない。どうして?>

子どもたちを下校させるのに外に出たら、ものすごく冷たい風が吹きつけ、雪がちらちら舞っていました。

 

もうすぐ立春ですが、2月いっぱいは寒いんだろうなあ。

 

「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。

図工の時間に作った木製のパズルに色を塗ることになり、絵の具を取り出した子どもたち。

 

冬休み中に補充しておくことになっていた絵の具ですが、ちょっと点検不足の子がおりまして、

 

「あれえ、緑がなくなりそう。」

 

というので、見てみると、ああ、確かに作品を仕上げないうちになくなってしまいそうな残量です。

 

バラで売っているので、休みの日にでも補充しておくように話すと、

 

「先生、絵の具の緑は、なんで『みどり』って、書いてなくて、『ビリジアン』って、言うの?

という質問。

 

やっぱり疑問だよね。君たちも。

 

実は、私も子どもの頃、これが謎だったんです。

 

たぶん、ママ・パパの中にもそう思っていたという方は、多いのではありませんか?

実は、「みどり」と「ビリジアン」は、別の色なんですね。

 

 「ビリジアン」は、「青々とした」という形容詞。

 

それがそのまま色名になったようで、「みどり」よりも、深い緑色をしています。

では、なぜこのようなややこし名前を採用しているのでしょう。

 

それは、この色のとても優れた混色性、発色性によるためではないかといわれます。

 

絵の具というのは、複数の色を混ぜて使うことが多く、いろいろな色が簡単に作れる方がいいわけです。

 

「ビリジアン」なら、「黄緑」と混ぜると、簡単に「緑」を作ることが可能ですし、さらにいろいろな色を混ぜることにより、自然界にある豊かな緑を作り出すことができる。

 

混色性に優れているんです。

 

もちろん「ビリジアン」単色でも、「みどり」よりも草や葉など自然界の緑に近い色を出すことができる色なんですね。

ところで、夏休みも終盤になり、皆が絵の課題に取り組むせいか、夏の空を表すのに使いたい色「セルリアンブルー」(Cerulean Blue)が、文房具店で品切れになることがあります。

 

この色も、「みずいろ」とか「そらいろ」とかの名前の色ではなく、「セルリアンブルー」として売っているんですね。

 

これは、「天の青」といった意味。

 

ラテン語のcaelum(カエルム)・・・天、空、天国などの意味・・・が、もとになっています。

 

18世紀に作られたコバルトを使った青色絵の具が、色鮮やかで目を見張るほど美しかったに違いありません。

 

「セルリアン」という名前で売り出され、今でもその名前が残っているんですね。

空の色ついでに、空色・・・英名「スカイブルー」とよばれる色の定義、おもしろいですよ。

 

 「夏の晴天の10時から15時までの間、水蒸気や埃の少ない大気の状態で、ニューヨークから50マイル以内の上空を、厚紙に1㎝の穴をあけ、それを目から約30㎝離してかざして、穴を通して見た色。」

だそうです。

 
 参 考・・・ちょっとおもしろい、色の話。

 

 <もしかしたら、長生き出来るかも。・・・色と寿命の話>

 <絵画表現に見るインターナショナルな感覚>