「うー、さむー!」
外に出れば、この言葉しか出ません。
しかも、この気温、ここしばらく続きそうですね。
「春ーは、名ーのみーの、風ーの寒さやー。」という「早春賦」の歌が思い出されます。
「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。
さて、2年ほど前のちょうど今頃、ある会社の人事担当が、就活生の計算問題の解答を見て、不安になった。というニュースについて、お伝えしたことがございます。
あのときの計算問題は、これでした。
「6+5×3」
この問題の答えを「33」と書く学生のあまりの多さに、人事の担当者が、「ウソだろ!」と思いながら、「まさか自分の方が間違ってる?」と、不安になったとか。
もちろん、答えは「21」ですよね。
かけ算の方が、足し算より先に計算しますから。
で、今年。
朝日新聞デジタルによると、上記の問題よりはやや上級とは言え、小学生でもとけるであろうと思われる計算問題の、ある大手自動車部品メーカーの新入社員の正答率が4割しかなかった。
という結果が発表されたとのこと。
その問題というのは、これ。
「9-3÷1/3+1」
これは、3÷1/3の部分を先に計算するので、最後に行き着く答えは「1」。
このテストを受けたのは、高卒と大卒の技術者の新入社員だというのですから、やはりかなり心配な状況ですね。
このメーカーでは、毎年同様のテストを行っているらしいのですが、1980年代の正答率は9割だったといいます。
基礎学力が、こんなに低下している・・・!?
でも、ゆとり教育が終了してから、新指導要領のもと、戻ってきた多量の学習内容に取り組んでいる子どもたちは、このレベルの問題を、そうミスするとは思えません。
最近では、国語においても、「ディスカッション」や「プレゼン」などの力をつけるための学習もありますし、社会科では、情報産業についても大きく扱い、時代にマッチしたものが取り入れられてきています。
今、変わりはじめてはいても、基礎的な学力やこういった新しい学力が、生きて働くようになるのは、そうそう簡単なことではないかもしれませんがね。
参 考