全国を縦断中の桜前線も、南東北の私たちの地方を駆け抜けようとしています。
先週末から今週の頭にかけて、地域の多くの学校の6年生は、桜の下で、卒業アルバム用の写真を撮っていました。
「先生が教える小学校と勉強:小学生子育てプロママ養成講座」の風路でございます。
さて、4月の22日には、全国の小学校6年生と中学校の3年生を対象に「全国学力・学習状況調査」が行われます。
これは、2007年より日本全国の小中学校の最高学年全員を対象として行われるテストで、実施日は、毎年4月の第3もしくは第4火曜日としています。
一般に「全国学力テスト」とも呼ばれますが、学力・学習状況の調査的性格のあるテストなんですね。
「全国の6年生が同じ日の同じ時間に」というのを、「ほんとに?」と思った子が、九州地方に住む友だちと、家にあるパソコンで話をしたようで、
「先生、やっぱ同じ日の同じ時間にやるって言ってた!」
とのこと。
今の子どもたちだなあ、と思うのは、
「ほんとうなのかなあ、全国津々浦々の6年生が一斉に取り組むなんて?」
と思ったときに、すぐに現地とやりとりして確認してしまう方法があるということ、そのスピーディーさ。
テストは、以下のような形で行われます。
・算数・数学と国語の2科目で、それぞれ知識力を問う問題(A)と知識活用力を問う問題(B)の2種類に分 かれている。
◦〔主として「知識」〕…国語A,算数・数学A
身につけておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容や,実生活において不可欠であり常に活用できるようになっている ことが望ましい知識・技能などを中心とした出題
◦〔主として「活用」〕…国語B,算数・数学B
知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する力や,様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力などにかかわる内容を中心とした出題
・学力を問う問題だけでなく、児童・生徒の学習・生活環境のアンケート調査も行う。
学習意欲,学習方法,学習環境,生活の諸側面等に関する調査
こんな感じなので、前向きにとらえれば、抽出でなく全員調査なので、児童・生徒の学力の状況が客観的に把握できたり、児童・生徒の学力と学習・生活環境の関連が分析できたり ということになりますし、児童・生徒にとっても学習内容の振り返りができるということで、取り組むといいのかな、と。
しかし国語にしろ、算数にしろ、この「B」の方の活用タイプの問題、日頃から、物事をじっくりと、分析的に考えるようにしている必要があるなあと思います。
算数なら「算数」としての紙の上だけの知識や技能でなく、それらの基礎力を実生活の中で活かせなければ、活きて働く学問にはなりませんからねえ。
参 考