小学校教師歴38年1500組の親子が大絶賛!「親の駆け込み寺」カリスマ主宰者が教える!

<「忘れる」力>

9月は、先週、今週と三連休だったり、飛び石連休だったり、ちょっとお休みが多めにありますね。

 

まだ、夏を思わせるような暑い日もありますが、少しずつ秋めいても参りました。

朝夕のひんやりとした空気に、秋の訪れを感じます。
「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。
 

さて、今日は、「脳は、忘れるようにできている」お話を少し。

 

2学期が始まり、特に算数などを中心に、夏休み前に学習したことを復習しながら、学習を進めるようにしています。

 

新しく学習したことは、意識して覚えようとし繰り返し反復して思い出すようにしなければ、やがて記憶が引き出せなくなってしまいます。

 

これは、脳はもともと忘れるようにできているからで、そうでなければ、どんどん入ってくるありとあらゆる情報が処理しきれなくなってしまいますから。

 

必要な学習内容については、繰り返し復習しながら定着させていくわけですが、一週間前に食べた夕食の内容など、忘れても生活に支障のないことは、次々と忘れていきますよね。

 

こういった機能がなければ、大きな失敗をしたり、生きていたくないほど悲しいことがあったり、悔しくて頭にきたり、そういったことから、立ち直ることもできません。
忘れる能力があるからこそ、人間の健康は保たれていると言ってもいいかもしれません。

 

学習には覚える力(反復などを繰り返し)を、いやなことや悲しいことには忘れる力をそれぞれ使いながら、日々うまく過ごしていけるといいですね。
本校では、10月に入ると、漢字能力テスト週間が始まります。

 

朝の時間に、毎日20問ずつ出題され、五日間でちょうど百問。

 

これは、忘れる力に任せておくと、ちょっと困ったことになりますねえ。

参 考

 

 <その日勉強してきたことを記憶に残す、効果的な方法>

 <「知ってる」と「知らなかった」では大違い。脳の発達について。>