小学校教師歴38年1500組の親子が大絶賛!「親の駆け込み寺」カリスマ主宰者が教える!

<うかつあやまり>

つい先日まで、「暑い!暑い!」と言っていたのに、風に乗って、秋祭りの祭り囃子の聞こえてくる季節になりました。

 

衣替えもあり、子どもたちもブレザーを着て登校してきました。

 

夏の疲れも、少しずつとれてくる頃かと思います。
 

「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。
ところで、「うかつあやまり」という言葉を耳にした方、いらっしゃいませんか?
少し前に、「江戸しぐさ」について、お伝えしたことがございます。

 

これの詳細は、最後にリンクできるようにしておきますので、そちらをご覧下さいね。

 

この「江戸しぐさ」、今年度から使うようになった道徳の副読本にも、採り上げられ、知る人ぞ知るものなのですが、これに含まれるものの一つに、「うかつあやまり」があります。

 

今、社会科では、江戸から明治へ移っていくあたりの学習をしています。

 

「江戸しぐさ」は、その江戸の町の人々が、自然な形で身につけた、人付き合いをする上での作法とでも言うべきもの。

 

江戸の町人の子どもたちは、他人に迷惑をかけないように、親に厳しくしつけられました。

 

例えば、「往来で、他人の通行の邪魔をしない。」ということについては、「肩引き」「七三歩き」などに代表される江戸しぐさがあり、江戸っ子はこういったことを、幼い頃から体で覚えてきたんですね。
そうはいっても、うっかり人様に迷惑をかけてしまうことはあるものです。

 

そのようなとき、直ちに、「ごめんなさい。」と謝るのが「うかつあやまり」と言われるものです。

 

往来で、人様の足を踏んだ者がお詫びをすると、

 

 「とっさに足を避けられなかった私も、うかつでした。すみません。」

と、踏まれた者も謝り返す。

 

江戸っ子は、このように素直に謝ることで、人付き合いをスムーズにしようとしていたようです。

 

 早めに謝ることは、争いごとを避けようとする生活の知恵でもあったわけですね。

 

また、「うかうかしていたから、足を踏まれたんだ。」

と、危機管理ができていない、自戒の意味もあるようです。

 参 考

 

<「江戸しぐさ」>