最近、子どもたちがよく口にします。
「明日はもう金曜日。時間が過ぎるのが、なんか早くない?」
うん、確かに。もう12月も半ば。師走まっただ中。
走り出したい忙しさに追われている毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
「先生が教える小学校と勉強:小学生子育てプロママ養成講座」の風路でございます。
そんな慌ただしさの中でしたが、先日、家庭科の時間に、ジャガイモと青菜をメインにした調理実習をしました。
一昔前でしたら、メニューは「粉ふきいも」と「青菜の油炒め」という基本型。
でも、今の子どもたちは、自分たちでのできる範囲で、もう少しおしゃれなレシピに挑戦したいと言ってきました。
A班:修学旅行の時に、お昼を食べたイタリアンレストランのバイキングメニューにあった(自分たちで名付けたジャガイモ料理)「イモック」。
味と調理法をなるべく再現したいということで、マッシュしたジャガイモにチーズやコーンを混ぜ小さく丸め、溶き卵とパン粉をつけ、フライパンで焼く。
B班:ご存知ジャーマンポテト。
材料は、ジャガイモとタマネギとベーコンです。
C班:ジャガイモのハンバーグ風。
こちらもマッシュしたジャガイモに、みじん切りのタマネギ、にんじんを加え、ハンバーグ風にまとめたら、片栗粉をまぶしてフライパンで焼く。
全体的に洋風。
いざ作り始めるやいなや、
「先生、ピーラー使っちゃだめですかあ?」
の声が次々に上がります。
今回は、包丁で皮をむき、ジャガイモの芽も取ることを課題の一つにしていました。
ところが、こういったときに「やったことのない」子は、ギブアップなのです。
親指をかけながら、どのように刃を入れていくか、どの部分で、手を切らないように芽を取り除くか、実演を見せながら指導すると、
「おーっ、先生、手つきいいー!」(何を言ってるんだか。)
「当たり前だろ、先生は主婦もやってるんだから。」(はあ、そうきたか。)
いやいやこんなことで、子供らからお褒めの言葉を頂戴しました。
「乳母日傘」の女子チームが、恐る恐る危なっかしい手つきで皮むきをしている中で、注目を集め出したのが、男子チーム。
さっそうと腕まくりすると、慣れた手つきでささっと皮をむき、タマネギをみじん切り。
青菜を炒めるにあたっては、フライパンを軽くふると、中華の哲人よろしく炒めている材料が空中で返るという妙技を見せる子も。
給食大好きの少々ダイエットが必要そうな体型のS君も、野球のピッチャーでならすK君も、将来東京で一人暮らし希望のT君も、調理実習の「速水もこみち」として、株が急上昇!男子厨房に入る!
今日の教訓
「かわいい子には、旅をさせろ。」
危ない危ないと言って、何もやらせないでいては、いざというときに、何にもできない大人になってしまいます。
最初のうちは、大人がしっかり指導、管理しながら、ある程度の生活に必要な「家庭科」的技術は、習得させておいた方が本人のためのようですね。