がんばるママ、パパ応援します。
「先生が教える小学校と勉強:小学生子育てプロママ養成講座」の風路でございます。
最近、とあるの会社の若い社員の方々と、仕事関係のメールのやり取りをする機会が何度かありました。
こちらが何かを依頼すると、どの方も、
「かしこまりました。~。」
という表現で始まるメールを返してよこします。
「かしこまりました。」・・・
5年生を担任していたとき、国語で、敬語について、その分類と使い方の例を学習する時間がありました。
実際に使い慣れていないと、かなり難しいのが日本語の敬語。
丁寧語、尊敬語、謙譲語の3種類に分けて、説明と使い方の例が載っているのですが、そう簡単には使いこなせそうにありません。
大学生でも難しいかもしれない。
いえ、大人でもうっかりすると使い間違えが起こる。
先日、知人が苦笑いしていました。
あるお店に買い物に行き、新人さんとお見受けする年若い店員さんに、
「~というメーカーの○○を、ご存じではありませんか?」(これは、相手に対する尊敬を示す丁寧な言葉の使い方ですね。)
と、伺ったところ、
「はい、ご存じないです。」
という答えに、一瞬(これは、ギャグ!?)と、思ったそうです。
「ご存じ」は、「知っている」の尊敬語です。
この場合は、「存じ上げません。」のようなへりくだった言い方の謙譲語で答えるのが正しいんですね。
子どものうちは、笑い話ですまされても、大人になったら、かなりシビアな評価もされかねません。
小学校も高学年になったら、時と場に応じて、使い慣れさせることが大切だと思います。
私が最後に在職していた学校に転任してきたときに、その時の6年生の一人の女の子にある質問をしました。
そのとき彼女が、
「はい、校長先生がそうおっしゃっていました。」
と、スムーズな敬語で答えたのに感心したことがあります。
その後の高学年の子どもたちの間でも、敬語が使われているのを耳にしました。
「はやくしないと、○○先生がおいでになるよ。」などと、声をかけあっているのです。
ということで、速攻で使える、即席敬語フレーズ講座です。
もうお使いになっていると思いますが、確認なさってみて下さいね。
○尊敬語例
「忙しい」→「お忙しい」
「いる」→「いらっしゃる」
「食べる」→「召し上がる」
「する」→「なさる」
「見る」→「ご覧になる」
「待つ」→「お待ちになる」「待たれる」
○謙譲語の例
「見る」→「拝見する」
「する」→「致す」
「行く」→「伺う」「参る」
「待つ」→「お待ちする」
「言う」→「申す」「申し上げる」
「あげる」→「さしあげる」
「かしこまりました。」
「承知いたしました。」
「ご都合はいかがでしょうか。」
「○○について、ご教授願えないでしょうか。」
「たいへん失礼ですが、お名前はなんとお読みするのでしょうか。」
「お手数ではございますが」
「○○していただけると幸いです。」
「ご不明の点がございましたら、○○までお問い合わせ下さい。」
「お忙しいところ、ご足労いただき、ありがとうございました。」
こういったフレーズは、よく使いますね。
敬語関係と原稿用紙の使い方関連の記事には、いつもたくさんの方がおいで下さいます。
ですので、この夏から皆様にお届けしている原稿用紙関連のダウンロード用ファイル他は、しばらくの間、それぞれの記事に置いておきますね。
必要な方は、どうぞダウンロードなさって下さいね。
原稿用紙の使い方を制覇し、感想文や作文がサクサクかけるようになるヒントがつまったファイルは、こちらからどうぞ。
URL:https://ssl.form-mailer.jp/fms/dfbdecf7381431
理科の自由研究のファイルは、こちらです。
URL:https://ssl.form-mailer.jp/fms/835e940a380825
今年の夏を反省しながら(ああ、ダウンロードしとけばよかった。)というママ、パパさんもいらっしゃいましたので、来年のために、「夏休みの過ごし方」のファイルもここに置いておきますね。