大雪の予報が出ています。
交通機関に乱れが生じたり、運休が出たりすることも予想されています。
どうぞ、あまり大きな混乱がありませんように。
気象などの自然界の動きは、人間の手の及ぶところではありません。
大学入試も盛んに行われているこの時期。
やっぱり、神様にご協力願うしかないのかもしれませんね。
「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。
今日は、本校の「スキー教室」の模様をお知らせ致しますね。
中心市街から、車で10~15分ほどの学校ですが、学区内にスキー場があります。
毎年、2月に入った今頃、全校生が参加する「スキー教室」が行われます。
と、いっても、1~2年生は、そり遊びですが。
3年生以上は、レベル別にグループに分け、スキー学校のインストラクターが1人と、学校の教員かPTAのボランティアが1人、それぞれのグループについて、丸1日、練習します。
超初心者のグループは、スキー靴のはき方からスタート。そして、スキーの板に靴をはめる練習へ。
6年生ぐらいになると、ボーゲン以上のグループもあり、こちらは最初から、リフト利用ができるグループで、目標も、
「パラレルができるようになりたい。」
といった児童が多数います。
今年は、「初級者」のグループが担当だったのですが、このグループのスタート時は、「初級の理屈は覚えているけど技術が追いつかない」状態。
エッジを効かせて、斜面を「1,2,1,2」と横になって登っていくことは覚えていても、どうしても、斜面に対して、板を垂直にできなくて、板の先を前に向けそうになりながら登るので、当然のことながら滑り落ちそうになってしまう。
「回れ右」のように、体の向きを反対に向けるのに、「ハの字に開きながら」といわれても、半周回るのに、えらく時間がかかる。
一度転ぶと、スキーをどちらに向けて立ち上がったらいいかわからず、斜面に垂直にできないので、なかなかうまく立ち上がれない。
スキーのインストラクターは、その道のプロですから、どこを強調しているのか指導の様子を見守っていると、「止まり方」。
まずは、これ。
前年度のことを子どもたちも覚えていて、「ハの字」に開くと止まれることは知っていても、開き方が甘かったり、力の入れ方がもう一つだったり・・・。
そこでインストラクターは、
「『止まるだろー。』と行くんじゃなく、きちんと、止まる。スピードを0にして。」
と、ストックを使わないで(使うとなぜ危険なのかも説明して)、きちっと止まれるように、練習させていました。最初に。
午後から、リフトを使って登り、ほぼボーゲンで滑り降りてくる子どもたちを見ていると、「ハの字」のエッジの効かせ方を体得するのがいかに大事かよくわかるんですね。
午前中は、「算数やるよー。斜面に垂直、90度にスキー板を向けてー。」と、声かけしながら、様子を見ていましたが、なかなかかっこよく、登っていくようにもなったし、子どもは上達が早いなあ、と、密かに感心。
このグループの7名はすべて5年生でしたが、自分たちには無理、できない、と思っていた斜面を、ボーゲンで滑り降りてきた時に、一人の子が叫びました。
「先生、3年目にして、初めてスキーは楽しーって、思いました!!」
そして、彼らが画策していたのは、いかにして親を説得し、「私をスキーに連れてって。」を、成功させるか、のようでした。
参 考