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<世界と戦える人間になるということ>

先週末に引き続き、それ以上の大雪にたいへんな思いをされている方がたくさんいらっしゃいます。

 

先週末は、私も所用で上京し、泊付きにして正解でしたが、今週でしたら最初から上京などできそうにありませんでした。

 

まずは、交通機関がストップしたり大幅に遅れたりしていましたから。

 

「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。
今回は、雪による渋滞や事故も数多く、自然の猛威の前に人間は翻弄されるなあ、と、つくづく思います。

 

自然の猛威・・・。地震もまたしかり・・・。

 

あの震災。東日本大震災

 

ちょうど私がこのブログを書き始めて、1ヶ月ほどたった時期のことでした。

はい、私も被災いたしました。

ですから、「彼」の思いが、ずしんと胸に迫るんですね。

 

そうです。若干19歳にして、オリンピックチャンピオン、金メダルに輝いたフィギュアスケート男子の羽生結弦選手のことです。

 

羽生選手もまたあの震災のまっただ中にいて、練習場すらなくなり、スケートをやめようかとも思った。と、語っていますから、もしあの震災に負けてしまっていたら、今日の偉業もまたなしえなかった。

 

「火の鳥」は、町田選手のフリーの曲ですが、不死鳥(フェニックス)は、こういった面から考えると、羽生選手でもあったんですね。

以前、「世界と戦える人間にするということ」という、アスリートを育てる親御さん(ご家族)の側に関連するお話をお伝えしたことがございます。

 

日本の中で「一般的、ごく普通」と言われるご家庭の中で、お子さんの才能や希望を支援し、その力量を伸ばしていくためには親御さんを中心としたご家族の本人以上の多方面にわたる協力が絶対的に必要です。

 

そうした基盤の上で、本人の才能、努力、指導者、設備、体力・体格、メンタル、そして運などが総合的に集結したときに、世界と戦える人間になりえると思います。

 

そしてそれがどれほど困難な道であるかということ。

 

三十数年もこの仕事に携わっていますと、「将来、もしや」を感じさせる子に出くわすケースも相当数ありました。

 

あこがれる子どもたちの多いプロのサッカー選手になった子もおります。
そこまでたどり着いても、その彼はまだ日本の代表としてワールドカップに出ることはできていません。

 

 「アスリートとアーティスト」の道を志すことが、どれほどたいへんなことかについてのお話もお伝えしたことがございました。

 
後半、体力を使い果たしてからジャンプを入れる得点の高くなる攻めのプログラムと言われる羽生選手のフリーの演技。

 

こういったことを考えれば、感動を呼ばないわけがありませんよね。

 

すでにご存じの方も多いことと思いますが、羽生選手が小さい頃からぜんそくに悩まされてきており、4分半全力疾走するような運動量のフリーが、彼にとっていかほどたいへんな演技なのか。

 

専門家の指導を受け、東洋医学の治療を取り入れながら、自身の体を改善していくという努力も昨年から続けてきたとのこと。
 世界と戦える人間になる。というのは、こういうことなんですね。

 
以上のことを考えれば、銀メダルでも、銅メダルでも、オリンピックのメダルをとるということは、アスリートでない私たちにとっては、ものすごい偉業なのですが、それらをとった多くの選手たちが悔しそうな表情をし、実際に「うれしいけれど残念だ。」と口にします。

 

それだけ金メダル=世界の頂点というものは、特別なものなんですね。

 

「日本で一番高い山は?」

 

「富士山。」

 

「じゃ、二番目は?」

 

「えーと・・・。」(正解は、南アルプスの北岳)

 

こんな感じなんでしょうね。
そう、金メダルだから、総理大臣から直々に電話が来るわけです。(ほかに総理大臣から電話がもらえるものって、何でしょうねえ?芥川賞や直木賞ではまだまだですし、ノーベル賞なら、有りかもしれませんね。)

2009年頃、内閣府が設置した事業仕分けの文部省予算仕分けの際、担当していた某女性議員が、次世代スーパーコンピューターの開発予算を削減しました。

 

このときの発言が、広く取りざたされたんですね。

 

 「世界1になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか?」

この発言に対して、ノーベル賞受賞者の利根川博士が、

 

 「1位を目指さなければ、2位にも3位にもなれない。」

 

と、発言されましたが、金メダルを目指すというのは、こういうことなんだなあ。と、オリンピックを見ていて、思いました。

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