日直で、教室の戸締まりを確認しながら学校を巡視していましたら、6年生の教室に、「卒業まであと○○日」というカウントダウンカレンダーが、かかっていました。
3月も半ば。毎日がほんとうに慌ただしく過ぎて参ります。
「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。
この季節、毎年のことながら、子どもたちを(職員もですが)悩ますのは、インフルエンザの流行。
2月は、予想外に大丈夫でしたのに、3月に入り急増。
もっともたいへんな時期を迎えている6年生の欠席が多く、兄弟関係のクラスに波及。
熱が下がっても(現在は、スピーディーに下げる薬もあり)、すぐに登校できるわけではないので、学校に来ることのできない期間がどうしても長引きます。
「B型」が多いようで、ごくたまーに「A型」の連絡が来ると、「雅なほうね。(皇太子様が、罹られたのが、こちらのタイプのインフルエンザだとか。)」などと、話しています。
今では、リレンザやタミフルなど、素早く対処できる薬があるので、風邪かインフルエンザかはっきりしないときは、早めに医師に診てもらいましょうね。(あんまり速すぎても、検査の結果が出ないこともあるようですが、素早い受診にこしたことはないと思います。)
タミフルはリン酸オセルタミビルのカプセル剤の飲み薬で、簡単に言うとインフルエンザウィルスが増殖するのに必要な成分を阻害することで、ウィルスの増殖を抑えるものです。
一方、リレンザはザナミビル水和物の吸入剤で、ご存知かと思いますが専用の吸入器で吸入し、気道の粘膜からウィルスが広がらないようにすることで、感染を抑えるものです。
リレンザは、局所的に対応し、タミフルは飲み薬のため全身に作用します。
リレンザもタミフルも風邪薬ではありません。ともにウィルス感染にしか効きませんので、熱を下げたり咳を止めたりする効果はありません。
胃腸炎、普通の風邪などの欠席も増えており、登校してからも、給食の後、薬を飲んでいる子をたくさん見かけます。
食事を終えたとたんに、「薬を飲まなきゃ。」と言って、飲む子が多いのですが、ほんとのところ、「食後」に飲む薬は、食べ終えてから30分ほど後に服用するのがベストとのこと。
これは、食後はまだ胃の中に食物があるため消化活動によって、薬が吸収されやすく、直接胃壁にも触れないので、粘膜を荒らさずにすむなど、メリットが多いからなんですね。
このメリットが最も発揮されるのが「食後30分」と言われます。
食事直後だと、胃の中で消化途中の食べ物と薬が混ざり合って、ペースト状のまま腸の方に送られてしまうそうです。
ここから後、インフルエンザに罹ると、卒業式までぎりぎり(悪くすると当日も危ない)ということになってしまいますので、うがい、手洗い、換気、なるべく人混みへの外出は避ける、など、予防に努めましょうね。
関 連
<インフルエンザによる出席停止期間の基準が変更されました。>
別件で。
前回、東日本大震災関連のお話 を致しましたが、私の存じ上げているビジネス書作家の吉江勝先生が、今、「3.11東日本震災寄付企画」というプロジェクトを展開して下さっています。
よろしければ、そちらのブログ も、ご確認下さいね。