今度の木曜日は、卒業式。いつもは春分の日の後あたりなのですが、その後土曜日曜と続くので、その連休の前になってしまいました。
「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。
学期末は、評価のためのテストが多いのですが、そろそろそれも終盤。国語の教科書から少し離れて、言語に関するワークをやっています。
その中に、ものを数えるときに使う助数詞の問題がありました。
ちょっと意外な数え方をするものがありますよね。
箪笥や羊羹は「1棹・1竿」とか、イカは「1杯」とか。
そんな中で、「なぜウサギだけ1羽、2羽なの?他の動物が1匹とか2頭とかなのに。」と聞かれました。
そうですね。同じ動物なのに、どうしてなんでしょう?
犬や猫のように小さい動物なら「1匹、2匹」、牛や馬などの大きい動物は、「1頭、2頭」。
鳥でもないウサギが、なぜ「羽」なのか?
子どもじゃなくても疑問ですね。
これには諸説あるんです。
有名なのが、「仏教の影響で、獣の肉を口にできなかったから。」という説。
ウサギは2本足で跳ぶので、鳥類である、とこじつけて食べていたというんですね。
イノシシの肉も「山くじら」と言っていましたが、これも獣の肉はアウトだった関係でしょう。
そのほかに、ウサギの肉の味が鶏肉(かしわ)に似ているから。とか、ウサギの長い耳が鳥の羽に似ているからといった説もあるようです。
さらに「ウサギ」という名称そのものに由来する説もあります。
言葉の上で、鳥の仲間だというもの。
ウサギはもともと「ウ(兎)」と呼ばれており、「サギ」は鳥の鷺を意味していたようです。
鷺のように白いのでウサギと呼ばれるようになったとか。
言葉の上とは言え鳥の仲間なら「羽」も納得ですね。
このワーク、四字熟語もありましたよ。
この時期、急に予定が変わるたびに子どもたちに質問。
「さあ、今の状況で、そのときそのときにあわせてやっていく様子を四字熟語で言ってみよう。」
「はい。臨機応変。」
「で、S君は、教科書を忘れて、その問題がやれない。これは・・・。」
「S君の状況はー、自業自得と言うんでしょ。先生。」
参 考
国語、もう少し思い出しましょうか。