小学校教師歴38年1500組の親子が大絶賛!「親の駆け込み寺」カリスマ主宰者が教える!

<毛筆とキーボード>

3学期はあっという間だと言うことは十分承知していましたが、その新幹線並みの速さに、「師走」寸前の毎日を送っていました。

 

で、20日は卒業式です。

 

「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。

さて、その卒業式の前日、5年生(人数によっては4・5年生)が、式場はもとより、6年教室や廊下、保護者の控え室周辺の準備、飾り付けなどを担当する学校がほとんどだと思います。

 

本校もそうなのですが、会場になる体育館は、白布や校旗、花、などなど荘厳な雰囲気に、6年生の教室周辺や廊下などは明るく華やかに準備が進められます。

 

桜紙で作った花や鮮やかな色画用紙を切り抜いたものに書いた送る言葉、お礼の言葉などの準備をし、飾り付けていきます。
この準備の準備段階で、なかなか心強い、あるエキスパートチームがいるんですね。

 

「『ご卒業 おめでとうございます。』っていう字が必要なんだけど。」

と言うと、

 

 「書きます!」

と、力強く言って、習字道具を取り出す男子、女子が3~4人。

 

彼らは、特に習字塾に行っているわけではありません。

 

一昔前なら、習字塾とピアノなどは、習いものの定番でしたが、近くに習字が習えるところがないんですね。
確かに、止め、はね、はらいもしっかりできており、筆を扱うことに抵抗のない子どもたちのチームです。

 

これだけ、世の中が進み、毛筆の字体をパソコンで書けるようになっている今でさえ、日本に生活していると毛筆書道の出番はけっこうあるんです

 

この特技は、使えます。

この毛筆チームの対極を行くもう一つのチームがあります。

 

こちらは、パソコンキーボード任せてね、という子どもたち。

 

先のチームが教室の後ろで、正座して書いているそばで、

 

「『はばたけ 未来へ!』は、パソコンで作ってきます。『一太郎スマイル』あたりで作れますよね。プリンターにピンクの紙でも用意して下さい。文字の色は、何色がいいですか?」

 

と言うので、

 

「あー、お任せね。」

 

と、伝えると、

 

「こんなもんで、どうですか。」

 

と、試作品を持ってきます。

総合の授業が始まるとすぐに、パソコンの指導をするのですが、好きな子はどんどん使い方を覚え、教えたことを元にいろいろできるようになってしまうんですから、これもまたすごいですねえ。

 この両極にある2つのものが使いこなせると、大人になってからも何かと便利だなあ、と、彼らを見ていて思いました。

 

あ、今からでも遅くないです。子どもたちに負けずにママ・パパもやってみませんか?

 参 考

 <弘法は筆を・・・選ぶかも>

 <ちょっとまったぁ!その書き順!