がんばるママ、パパ応援します。
「先生が教える小学校と勉強」の風路です。
今年は、5月ごろからかなり暑い日が続きましたが、ここ2~
3日の暑さはさらに厳しさを増しているようです。
日差しの中にいるだけでなく、家の中にいても熱中症にかかっ
てってしまうこともあります。
水分補給をしながらの体調管理には、十分に気をつけて下さい
ね。
ところで、今年の夏もまた「手足口病」が、流行の兆しを見せ
ています。
2013年の夏にも、子どもたちを中心に流行したのが、記憶
に新しいところです。
この妙な名前の病気は、小さいお子さんをお持ちのママ・パパ
にはおなじみかも知れませんね。
さらに、あの時には、「ヘルパンギーナ」と、同時進行でかか
ってしまったという話もかなり聞かれました。
この二つの病気って、似ているんでしょうか?
小さなお子さんがかかる病気のひとつとして「ヘルパンギーナ」
と「手足口病」があります。
どちらも主に夏に流行する病気と言われ、夏かぜの一種とされ
ています。
ヘルパンギーナと手足口病は症状が似ていて、区別が付かない
ということもあるようです。
ヘルパンギーナと手足口病はどう違う病気なのでしょうか?
ヘルパンギーナは発症するといきなり高い熱が出て口の中、主
に喉の辺りや口の奥にみずぶくれができてしまいます。
しかし、症状はこのくらいで、熱も1日~4日程度経てば自然に
下がってしまうようです。
みずぶくれも口の中にしかできないのが特徴ですが、強い痛み
が出るのでほとんどの子どもが食事をすることを嫌がります。
これに対し手足口病の場合はどうでしょう。
初期症状として発熱と咽頭痛があることが多いようです。
1 ~ 2日後には手のひらや足のうら、膝のうら、足の付け根な
どに痛みを伴う水疱性丘疹が生じ、口内にも水疱がでてきます。
これが7 ~ 10日間続きますが、常に全ての徴候がでるとは限り
ません。
口の中に出来たものは、食べ物を食べた時に痛みを感じる事が
あります。
発疹はかゆみや痛みを伴うことが多いようですので、気をつけて
あげる必要がありますね。
原因となるウイルスは、コクサッキーウイルスや、エンテロウ
イルスなど。
まれに急性髄膜炎が合併し急性脳炎を生じることもあります。
エンテロウイルス71の感染症例では、他のウイルスを原因とす
る場合より頭痛、おうとなどの中枢神経系合併症の発生率が高
いようです。
コクサッキーウイルスA16感染症例では心筋炎合併の報告もある
とのこと。
熱や痛み、かゆみに対する対処療法しかないようです。
しかし、上記のような中枢神経症状が出た場合、入院して治療
することも必要になることがあります。
感染者の鼻や咽頭からの分泌物や便などへに触れたり、飛沫か
ら感染することがあります。
予防のワクチンなどはありませんので、手洗い、うがいを励行
することなどが予防法でしょうね。
子どもの病気と思われがちですが、大人も感染することもあり
ます。
私の周りにも、御家族にお子さんがいないのに、手足口病と診
断され、「どこでもらってきたんだろう?」と、首をかしげながら、
かなりひどいめにあった方がいました。
実は、私自身も、学校にいたときにこれにかかったことがあり
ます。
もしかすると、大人の方が症状は重いかもしれません。
長く子どもたちの相手をしていますと、免疫ができてくるせい
か、だんだんと伝染性の病気にもかからなくなってくるような
気がします。
でも、これにはやられました。
しかも、私がうつしたと思われる妹が、血液検査をして診断され
て、はっきりしたんですね。
私自身は、最初、朝起きると、足の指に虫さされのような痛み
を伴う赤い発疹があったため、皮膚科を受診しました。
まだ、時期も早く、足だけでしたので、まさかこの病気とは、
そちらの先生も考えなかったようです。
その後、パソコンを打っていると、何となく指の先が痛いので
よく見ると、あちこちに赤い小さな発疹ができていました。
口には最後まで何もでませんでした。
そのほかは、風邪を引いて、発熱したときのような症状でした。
熱っぽい。
だるい。
背中のあたりがこっている。etc.
足にできた発疹が強い痛みを伴い、症状が治まるまで歩くのが
かなりつらかったのを覚えています。
その後、この発疹の出たところから、あちこち皮がむけてきて、
きちんと治るまで、数ヶ月かかりました。
いやあ、長かったです。
夏休みに入ってからすぐのことでしたので、子どもたちには接
触しないですみました。
皆さんの周辺は、だいじょうぶですか?
お子さんのお世話をしているママ・パパもかかってしまうこと
もありますので、大人の方も油断は禁物ですよ。
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