がんばるママ、パパ応援します。
「先生が教える小学校と勉強:小学生子育てプロママ養成講座」の風路です。
昨日、所用で上京し、本日帰宅致しました。
シルバーウィークの初日とあって、東京駅発の下りの新幹線は、かなりの混みようでした。
次に、このような連休になるのは、2026年(11年後)とか。
なかなか貴重な連休なんですね。
さて、新幹線の中で本を読んでいますと、その中に「薔薇」と
いう言葉が何度か出てきました。
(んー、この字、多くの日本人が読めるけど、多くの日本人が
書けない字なのよねえ。)
この漢字が出てくるたびに、いつもそう思います。
読めるけど書けない漢字って、ほかにもけっこうありますよね。
「薔薇(バラ)」は、代表格ですが、「檸檬(レモン)」とか「憂鬱(ゆううつ)」とか「黎明(れいめい)」とか・・・。
これらは、いさぎよく「読めるけど書けない」と認めてしまう漢字です。
ところが、「書けるハズなのに、ほんとは書けない。」っていうフェイントをかけられたような漢字の熟語があるんです。
ある集まりで、講師の方が皆に聞きました。
「みなさん、『かんぺき』って、書けますか?」
これをお読みの皆様は、いかがですか?
「えーっ、何でそんなこと聞くの?簡単じゃない。『完壁』って書くんでしょ。」
ざんねーん!
「完壁」は、NGなんですね。
じゃあ、どう書くのよ?
「完璧」
これが正解です。
正解だった方、パチパチパチパチ。
下の部分が「土」じゃなくて「玉」なんです!
これは、次のような故事成語からきています。
むかし、中国で、趙(ちょう)の国の王が、「和氏(かし)の璧(へき)」というすばらしい宝石を手に入れました。
これを聞いた秦(しん)の国の王は、十五の城とこれを取り替えたいと趙の国に申し入れてきました。
秦は強い国なので、断れば攻め込んでくるだろうし、差し出せばただでだまし取られてしまうに違いありません。
そのとき、趙の家臣の一人が、使者としてこの宝石を持って秦の国に行くと名乗り出ました。
「もし十五の城が手に入らなければ、私が璧を完(まっと)うして(璧を無きずのまま守って)持ち帰りましょう。」
案の定、宝石を渡しても、秦の国の王は、城をくれるとは言いません。
そこで使者は、「その宝石には、小さなきずがあります。それを教えましょう。」とだまして、その宝石を取り返し、趙の国に無事持ち帰りました。
この話から、「完璧」とは、
「きずのぜんぜんない玉ということから、どこにも欠点がなく、すぐれてりっぱなこと。」
という意味になったんですね。
これでもう「完璧」!
皆さんが、よく確かめに来て下さる「原稿用紙の使い方」も、覚えてしまえば「完璧」です。
よろしければダウンロードしてご活用下さいね。
原稿用紙の使い方を制覇し、感想文や作文がサクサクかけるようになるヒントがつまったファイルは、こちらからどうぞ。