5月の下旬から、真夏を思わせるような気温が続いておりますが、お変わりございませんか。
涼しいイメージのある北海道でも、36度とか37度になった地域があるといったニュースを見ました。
子どもたちにも、熱中症に気をつけて、水分補給を心がけるようにさせています。
「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。
この時期にしては異常な暑さのこの気候も、数日でまた通常に戻るようですので、体調管理に気をつけながら様子を見ていきましょう。
気温が、グンと上がり始めたころ、市の陸上競技大会が行われ、本校でも6年生が出場しました。
この競技大会の最後を飾る種目に、「4×100mリレー」があり、男子、女子それぞれ4人ずつが走ります。
実のところ、本校の6年生は男子の数が少なく、俊足の子が選ばれるリレー選手を選べるような状況にないんですね。
中には、「えっ、ほんとうに彼が走るの?」と、他の学校の子が思うような子も走ります。
ところが、団結力、戦略、算数力(計算力、量感)、素直さ、etc.を使い、3位ぐらいには入ってしまう。
さて、リレー選手の4人の中には、「えっ、ほんとうに?」の子の走りをカバーするような走りができる子も、もちろん投入します。
目を見張るような走りを見せ、入賞のヒーロー的存在の彼ですが、他の教科では苦戦中。
宿題もあまりやらない・・・。
それでも、仲間たちは彼の存在を認め、彼もまた弱みをカバーできるものを最大限に活かして存在感をみせている。
中国で「孫子」と並んで親しまれている兵法書に「三十六計」というものがあります。
「三十六計逃げるに如かず」という諺の元になったとも言われているものですが、この中には、6組ずつ、6つのパートに分けて、合計36個の敵に勝つための計略が書かれています。
その29番目に「樹上開花」というのがあり、これは「良いところや強みを見せ、弱みやダメなところを目立たなくする。」というものです。
例えば、その性能が同じような電化製品でも、デザインが洗練されていて目を引くものだと、そちらの方が高くても売れるような、そんな戦略です。
彼のように、自分の強みを出して、弱みをカバーしている子って、けっこういます。
何でも中途半端にできるより、いけてしまうことがあるんですね。こういった子のほうが。
さて、「三十六計」の中の6番目は「声東擊西」。「フェイントをかける。」ことです。
一見、「まさか、あの子がリレーの選手?」のように見える子がメンバーにいて、相手が油断しても、予想外の走りを見せるチームって、これかも。
ちなみに、36番目が「走為上」。つまり「逃げるが勝ち」です。
その子を活かす方法関連の参考には